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2011-08-14

ドーム2階つくり(第3日目)

昨夜手配した材木を朝早く起きて組み立てる。電動ドライバーだけの作業なので、周り迷惑になるような音を立てないので、こうした組み立て作業は早朝や夜向けだ。とにかく今回は時間がない。

2階の垂木(2x4x2.7m)を約45cm間隔で並べてみる。垂木の梁への固定(転び止め)として、L金具使用や垂木と垂木の間に端材を入れる方法もあるが、面倒だ。あれこれ考えたが、結局垂木を梁に斜めネジで止める簡単な方法で十分な事に気づく。さらにのちに敷くコンパネでさらに転びがなくなるはずだ。素人大工ではこんな簡単なことでいちいち悩んでしまうのが情けない。

さて、梁と梁が2m以上も離れていると、普通は垂木材としては2x6がいいかもしれない。ホームセンターで急遽2x6から2x4に変更、なにしろ2x6は今12ft材で1180円もする。9本で1万円以上。垂木に1万円かと思ってつい・・。まあそれで弱ければ垂木全部を真ん中あたりの下から別の垂木1本で受ける手もある。経費節減のためだが、その分手間かかり失敗も多いが、いつもの過剰仕様は止めにした。(参考:ココの店の作り←大勢の人が入る店なのに細い柱や梁だらけだが、それがインテリアにもなっている)。DIYでは人件費が要らない分、良い材料に金を惜しむな、とはよく言われることだが、どうしても・・・(泣)。それにしても、いままではずいぶん過剰仕様で作ってきたなあ、と思う。

約45cm間隔で1間半分並べたところで、柱にぶち当たる。ここからはコンパネを切ったり張ったりの工夫がいる。そのまま天井を開放にするか、階下の6畳間にあわせて天井をつけて2階を広くするか?前者の方が、写真から見ておもしろいように思える。そこにいま畳から脚立を掛けてあるように、階段を付けるのもよし。

でもね、実は新しく作る2階には、今まで張っていたこのカラフルなドームテントを張りたい思いもある。このままではちょっと狭すぎるし、テントを這い出た途端まっさかさま、では笑えない。長年のドーム内でのテント生活の経験から、きっちり閉めてさえおけば、何年間も張ったままでも虫もゴミも入らず、風通しもいいので寝袋や寝具にもカビも生えない。寝袋や布団の保管場所にも最適なのだ。別荘族の再来時のあのカビの悩みなど、皆無なのだ。それになにより、自分にもだが孫のためにも遊び心を残しておきたい。


2階用の柱を立てる際、いつも通り水平器(垂直器?)で柱周りの垂直を見て、精確に畳枠などに固定したつもりでいても、2m上の2階床面ともなると、そこでの周囲の枠の直角がなかなか出ない。既に取り付けた梁が歪んでいたり、取り付け位置の制限など、原因は分かっているのだけれど、柱からやり直すのも面倒なので、床のコンパネを敷いたあとそれとの現物合わせで、なんとか済ますことにした(あとあと問題なければいいのだけれど、垂木の端とコンパネの端が2,3mmずれる程度だ)。


床のコンパネを敷いたあと上がって、恐る恐る揺らしてみる。ぐらつきがかなりある。その後、柱の上端部をドーム壁へありあわせの金具で取り付けたり、横木を柱からドーム壁に渡し、壁にネジ留めした途端ずいぶんしっかりしてきた。さらに部分筋交いを柱と梁に取り付けたら、ほとんどぐらつきはなくなり、完璧だ。はじめあれこれ心配していたことも、実際やってみると、その場その場の対処で、あるいはアイデアで難なく抜けられる場合が多いのもDIYの楽しみだ。





仮貼りコンパネの上に立ってみる。2.4m+自分の背丈(=4mあまり)で、かなり高く感じられて、下をのぞき見るのも怖いくらい。手すりもないので、余計にだ(ツリーハウスつくりの際も感じたあの恐怖の再現)。もっとも手すりをつければその怖さも全く?なくなるが、本当の怖さを知っているのは、それを作った本人だけ。なので、ツリーハウスでは万が一のため、床をロープとワイヤで木から引っ張ったりしてある。今回もをこのアイデアをどこかに応用してみたいもの。

二階から眺めると、遥かかなただったドームの天井はずいぶん近く感じられる。でも、シーリングファンにはまだまだ手が届かない。写真にもあるように、ファンの照明器具に電球一つ付け忘れたのが悔しいく思いだされる。それによく考えて、リモコン仕様のシーリングファンにすべきだった(今のは回転方向や昼間の照明のON/OFFもできなくて不便)。







作業後の夜、ドームにかけてあったスクリーン(シーツ2枚)をはずし、出来たばかりの6畳間の1辺に垂らして、この前オークションで手に入れたプロジェクターでパソコン画面を大きく投影してみた。ちょうど梁や柱が画面の額ブチになって、映画館のようだ。今度いろいろビデオソフトを持参してみよう。

だが、先日TV放送がデジタルに完全移行したことだし、今までのアナログタイプの手持ちの映像機器がほとんど使えなくなってしまった。TV番組の録画もできない。TV放送デジタル化で日本中に無駄なものが多くなってしまった。省エネ、リサイクルなんて政府も声をあげているのに、この矛盾・・。勿体ない世代のボクとしては、なんとか工夫しなくっちゃ~。工夫することにヨロコビがある!、なんちゃって(貧乏くさいだけ?笑)。



2階下の6畳間の畳、パティオ内の畳敷き床作りの時と同様、垂木を細かく配置して畳を載せてみたものの、どうしてもボコボコ感が残る。で結局、畳の下にはコンパネが必要と判断、コンパネを入手することに(コンパネが7割がた値上がりしていたのは驚き)。パティオに敷いた重い方(30kgの畳)は垂木のみでもよかったが、今回の発泡スチロール入りの軽いほうの畳はコンパネがないと弱い、作業は楽だったけれど。  あれだけ運搬に四苦八苦した重い方の畳にも利点があったというわけだ。パティオ内では畳下にセラミックヒータなどで温風を送り、直接畳を温めての床暖房とすることもできるわけだが、コンパネを敷いた今回の場合は畳への熱の伝導がだいぶ弱くなるかな?畳の隙間から、温風も漏れ出にくいし。

残るあと2枚の畳(重い方)、だいぶ片付いたが、さてどこに使おうかな?。

今回の作業はここまで。次回は手すり作りから。


明日朝一旦東京へ帰り、再び夕方河口湖の花火見物に来る予定だ。




(つれづれに、DIYのこと)
ところで、2階をつくるのにどうしたらいいかあれこれ、何年間もず~と悩み続けていた。如何に2階の床をドームの壁に取り付けるかについては、ティンバーラインドーム(社)のような星形金具を自作しようとか。また、ドームの真ん中に鎮座していた作業用足場も2階作りのため、十何年もそのままにしておいたりと、邪魔だったけど。

ドーム天井の3角壁の算木位置との関係で、2階の床配置やその床の高さを決めるべく、ビニール紐をあちこち張りめぐらしたりしたこともあったっけ(ここの写真に紐が写っている)。

先ずやってみて、それから考えていく方が何事も解決する早道だとまたしても気づく。今となっては上のよに悩んだ行為に、どれほどの時間を費やしただろうか?またそのたびメモしたり、資料を集めたりしたことがどれだけ多かっただろうか?

大体、どうせ考えていたことやメモしていたことなんて、現場ではどこかに霧散し思い出しもしない。むしろやってる最中に次々とでてくる問題に対しては、その都度考えたアイデアで対処した方がむしろ良いものができる。またそれがDIYの楽しみでもあるということだろう。

ドームを建て始めた当初、通りがかりの人の多くが、「自分も自分でやりたかったけど踏ん切りがつかなかった(男性)」とか「使わないうちに死んでしまいますよ業者に頼んだら?、うちの主人も早々と逝ってしまったから(女性)」、と言っていたことを、またしても思い出す。始めてしまえば逃げられないのは分かっていたけどずいぶんと楽しい思いをさせてもらった。反面、苦しい時もサビシイ時もあった。どんな些細なことも面倒だけれど、全て自分で解決しなければならない。素人だから出来ません、わからな~い、って投げ出すわけにもいかない。これで良かったのかなぁとの思いも時々頭をもたげてきたけど、やってるときは夢中で楽しかった、・・と思う。

最近周りの友人が突然亡くなったり病気になったり、平均寿命を眼前にして、人生はほんとに短いと分かった今、こんなことやってては、家内に海外旅行にもかつての山も連れて行ってやる時間がない、なんての想いもある(自分はずいぶん現役時代は海外に仕事とアソビを兼ねて行ったけど。あの時代学会はほとんど自費だったけど今はどうかな)。またこのままでは子供や孫と使わないうちに死んでしまいそうでもある。

ドームを始めたころは50前だった、もっともっと早くから始めたほうが、何事も楽だったかもしれない。そうはいっても勤めがあるうちは無理だと思うけれど。ボクと同時期、近くでドームを立てた若者がいた。20代前半?の鉄鋼職人、今は気鋭のアーチストだが、1年ほどでパット建ててしまったというからすごい。この人は倉田光吾郎さん

さて、次回からは2階の危険防止用手すり作りから始めるかな。それだけって、面白くない?

手すりを作ってしまってからはチト遅いので、その前に吊り橋のような「渡り廊下」を2階から作っておく手はどうか?

もちろん目的は、この高度からのスリルをさらに味わうためだが、ついでにせっかく作りおきしてた暖炉の煙突(どこかの写真には、天井にその煙突が見えるが、これを下に延ばして暖炉に使う予定だった)の設置作業もできるように、どうせならそのあたりまで行ける渡り廊下にしておく、とか。




また、天井のシーリングファンも2階作ったことでずいぶん近くに感じられるようになったので、そのメンテ用にその下あたりまで渡りローカをつくる、とか、・・・。以前は外国のドームハウスによくあるように、天井の最高部に5角形の小部屋を作ることも考えていた。

今回付け刃的に、2階を作ったことで、実現不可能と思ったこといろんなことができるような気がしてきた。柱1本もない大きな空間を持つドームハウスって、DIYする毎に新たなアイデアが出てくるようだ。いつまで経っても終わらない無限地獄(金喰い虫の遊び)かも・・。




(今回の現場写真)
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